株式投資を行っていると、つい必ず儲かる株はないかと考えてしまいがちです。
絶対に儲かる株なんて存在しませんが、高い確率で利益を狙える株なら存在します。
それは未上場企業が新たに上場するときに発行するIPO(Initial Public Offering)株です。IPO株の初値(株式市場に上場して一番最初に着く値段)が、公募価格(上場前の売り出し時の値段のこと)を超えることがあります。
つまり、IPO株を公募価格で購入し、初値が付いたときに売却すれば、大きな利益が得られるかもしれないということです。
当然ながら、初値が公募価格よりも下回るケースもあります。
初値が公募価格を大きく割り込むことがあれば、上場後に株価が10分の1程度に値下がりすることだってあります。高い利益が得られるかもしれませんが、リスクも当然あることは知っておくと良いでしょう。
IPO株に申し込むときは、まずブックビルディングに参加する必要があります。
ブックビルディングとは、株式を募集したり売り出したりする際、価格設定に用いられる発行条件を決めるための需要予測のことです。
どういうことかというと、投資家がその株式をいくらで買いたいかを申告し合って、公募価格を決定することなのです。ブックビルディングは各証券会社のホームページから参加可能です。
ブックビルディングの結果、公募価格が決定すると約1週間後に抽選結果が出て、当選したらその株式の購入を申し込める仕組みです。
もし、自分が申し込んだ価格が公募価格よりも低かった場合は、残念ながら抽選には参加できません。また、当選しても必ず株式を購入する必要はなく、キャンセルする場合は手続きを止めるだけで問題ありません。
低リスクで高いリターンが期待できるIPO株には、個人投資家だけではなく、機関投資家たちもこぞって参加します。
そのため、抽選倍率が数十倍に膨れ上がることも良くあります。IPO株を手にするのは至難の業ですが、当選確率を高める方法もあります。それは、引き受け株数の多い主幹事証券会社に口座を開くことです。
IPO株を販売できるのは、株式公開を受け付けている幹事証券会社だけですが、その中には主幹事証券会社が存在します。主幹事証券会社は、全体の約8割の株式を保有しているため、当選確率が上がるというわけです。主幹事証券会社は、IPO株専門サイトなどでチェックできます。主幹事証券会社を利用しながら、当選確率が上げて大きな利益を狙ってみましょう。